早春。とはいえ、まだ春には、程遠い今日この頃。
啓ツチ。 五日は、暦では、大地が春の、日差しで温まリ、
冬篭りの虫が、地面の中から、はいでる頃とされています。
この、福知山の地では、この頃はまだ寒く、
土の中から、出てくる虫は、まったくと言っていいほど、
いませんね。
いずれにしろ、虫たちには、まだ、まだ寒い冬が、
続いていて、安らかな、眠りの中です。
寒い冬でも、たまに、暖かい日があっても、
ほとんど動くことなく、無駄な動きで、エネルギーを
消費しないよう、眠り続ける、習性が、あるようです。
それが変化するのが。 春。
気温の上昇と、共に、眠りから、目覚め、
ウロウロ、動き始めると、言うことです。
しかし、ほとんどの、昆虫が、土の中で、ジッと、
しているなか、ほんの希に、成虫で、冬を越す、
一部の、タテハチョウや、シロチョウ、シジミチョウ、の
仲間が、陽だまりで、羽根を広げて、ジッとしている、
日差しを、浴びて、体温を上げている。
飛び立つ前に体を、暖めている。
ほとんど、人の目には、触れない所で、虫たちの、
ささやかな、営みが、繰り返されています。
こんな小さな、虫たちの出来事に、なぞらえて。
人の生活のなかの、冬から、春に駆けて、
少し沈んだ、気持ちを奮い立たせて、実りの春に
向け、気分の、高揚を促した言葉。
誰が、言ったか、なんとも、趣のある言葉でしょう。
春はこんな、小さなことにも目を向けて、人へのキズキ、
相手の痛み、など細やかな、心配りを、心掛けたいな。
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