いよいよ来月4月1日工事スタートします今回のT様のリノベーション工事は、これからリフォーム工事を考えておられる方はもちろん、新築計画を考えておられる方にも是非とも知っていただきたいことになります。
㈱道下工務店では、健康とデザインにこだわった、これからを考えた暮らしにこだわっていきたいと考えています。
今回のリノベーション工事をさせて頂くにあたり、改めて今だけではなく、これからを考える家づくりの大切さをT様に教えていただきました。
これから家づくりを考えておられる方の参考になるはずと言うことで、T様には無理を言って今回の工事をさせて頂くに至ったいきさつと想いを教えていただきましたので、是非参考にして頂ければと思います。
ということで、第二話をお届けさせていただきます。
<第二話>北摂三田ニュータウン今昔物語
本ニュータウンは、三田市街地北西の丘陵地を切り開いて出来た人口の街です。商業地区と住宅地区が区分されており、今では大小のスーパーも多数ありますので車で移動する人には快適で静かな環境の街です。
さて、私の家は昭和57年に和風住宅を在来工法で建てました。断熱材はグラスウールが床・壁・天井に充填されていますが、三田に来て最初に感じたのは、「なんと寒い所に越して来たんだろう・・」という印象でした。
当時買い物は三輪の交差点にスーパーニチイ(現マルハチ)が1軒あるだけでした。ですから食料品の買出しには困ったものでした。
また、中国自動車道はありましたが、近舞線はなく、神戸三田インターチェンジもありません。大阪に車で行くには、西宮北インターチェンジまで乗りにいったものです。
その中でも一番困ったのが、大阪への通勤でした。当時のJR福知山線は単線のディーゼル機関車でした。トンネルで窓を閉め、武田尾駅では特急列車待ちがありましたので、大阪まで1時間45分もかかって通勤したものです。
このように今のニュータウンからは想像できないような不便な街から住み続けて30年が経ち、一度も手を入れたことのない1階部分は、このまま一生住み続けることは不可能であると思い始めたのが昨年の春です。訳あって(第一話でお話したように)新築をあきらめ、軸組みを残した大規模リフォーム、すなわちリノベーションをしたいと思い立ちました。
これが、「地元工務店探し」のはじまりです。
第3話:地元工務店探し極意
第4話:光冷暖システムとの出会い
第5話:快適と健康の追求
T氏プロフィール
昭和56年 兵庫県から宅地分譲地を購入し、翌年三田市内の工務店で新築する。
これを期に神戸市から三田市に移り住んだ三田歴32年のニュータウン1号族。
60歳を前に築30年住宅の活用方法を『快適と健康』に的を絞ったリノベーションを立案し、この度の改築プロセスと効果について公開することを思い立つ。
本業は土木・電気・管工事の設計監理業務